横浜散歩 因縁の電池切れ港町編



 先週末は天気が良かったので横浜散歩です。
 トータル7時間ほどの散歩コースです。ふらり今日は横浜を巡ってみたい、なんて思った何かの際に、ぜひどうぞ。

 ちなみに、横浜には結構な因縁があります。
 私は、横浜にコンプレックスがあるのですね。
 
 興味のある方は、一番下に、散歩コースの地図と、因縁記事をいくつか挙げておきますので、そちらを見ていただければ幸いです。
 

 では、横浜巡り、桜木町からスタートします。
 まずは汽車道。この道の終わりのナビオス横浜もいいですよね。汽車道だけに線路の果てのトンネルとか、インクラインの水門とかに見えてしまいます。凱旋門というのは洒落たイメージすぎるでしょうが、あれは実際には絵画の額縁をイメージしているのだとか。聞くとがっかりなので、自分がインクラインに導かれる小舟になったようなつもりでひたすらてくてく歩いていきます。



 

汽車道

ランドマークタワーを横目に見て

桜はまだ蕾です もう少しですね

このあたりの例のビル群、白くて良いですよね

鉄橋らしきものもあり

あれが水門っぽいナビオス横浜


ぞろぞろと門をくぐります


中近東から日本へ原油を運搬した高岡丸の大きな錨

横浜ワールドポータズ


 ナビオス横浜を過ぎて、横浜ワールドポーターズの角を曲がると、広場の先に横浜赤レンガ倉庫が見えてきます。
 行列が出来てるから、何かの催しかなぁと思ったら、冬季限定スケートリンクがちょうど今日までだったのですね。子供がたくさん。入場待ちの親子がずらり並んでいました。


赤レンガに向かって行きます


スケートリンクに行列が・・


右が文化施設の1号倉庫 左が商業施設の2号倉庫 

2号館

1号館



 ところで、この赤レンガ倉庫のある新港ふ頭は横浜港のほぼ中央に位置しています。
 はしけを使用せずに陸から船へ人や物資を積み込める横浜港初の近代的なふ頭として、明治後期から大正にかけて建設されました。赤レンガ倉庫の他にも、50t起重機(ハンマーヘッドクレーン)などの歴史的に貴重な構造物が現存しているのだとか。

 ハンマーヘッドクレーンというのはチェックしないでスルーしてしまいました。となりに大桟橋が見えているものだから、そっちに気が行ってしまったのですね。
 その前に、赤い自転車を一生懸命撮っていたら、ふと顔を上げると、涼しい顔をしてカモメが一羽、すぐそばに佇んでいました。こちらもすっかり目に入らず、知っていたら、自転車より先に撮ったのですけど・・ 慌ててカメラを向けると、すぐに少し離れた群れの方へ飛んでいってしまいました。
 


赤レンガ倉庫の前からベイブリッジを
眺めます


必死に自転車を撮る・・

かもめ発見



 横浜港発祥の地、象の鼻パークを通って、大桟橋へ向かいます。
 途中、「クィーンの塔」(横浜税関)を遠くから眺めます。「クイーンの塔」は、「キングの塔」(神奈川県庁)、「ジャックの塔」(横浜市開港記念会館)と並んで、横浜港のシンボルとして親まれています。 横浜三塔と呼ばれているんですね。



クィーン 横浜税関
大桟橋に向かう途中

客船専用ターミナルの大桟橋入口

屋上は波、2階は船をイメージして作られています

よく見える白いビル群

この階段は浜の波のイメージでしょうか 


 さて、大桟橋到着です。
 大桟橋は、もとは明治時代に創られた桟橋でした。老朽化と、専用の旅客ターミナルを持っていなかったこと、この2つの理由から、横浜市は大桟橋を新しくすることに決めました。
 今の大桟橋(横浜港大さん橋国際客船ターミナル)は、2002年に完成したものです。 「にっぽん丸」、「ふじ丸」、「ぱしふぃっくびいなす」など3万トンクラスまでの客船は4隻、 「飛鳥Ⅱ」、「サファイア・プリンセス」などそれ以上のクラスの客船は2隻の同時着岸ができる、世界に誇れる国際港です。
 

 大桟橋というと、写真好きな人の間でよく撮られているのが、例の横浜三塔の方角を示した絵です。私もさっそくトライします。まずは2階に降り立って、ぱちり。






 広角レンズでしたが、やっぱり全部収めるのは無理ですね。絵が切れてしまいますので、今度は屋上から全景を撮ります。
 この屋上に、足型の印があって、大桟橋の鍵もたくさん付けられていて、ちょっとしたスポット扱いなのでしょうか。可愛いですね。前に来た時はなかったような気がしますが。
 私も足型の上から、ぱちり。(下の3枚目の写真が全景です)
 






ベイブリッジもよく見えます

遠くにマリンタワーも


 新港埠頭、大桟橋と巡ったので、少し小腹がすきました。お昼は麺屋成さんに向かいます。
 麺屋成さんは、神奈川で人気の油そばの専門店です。油そばもいいけれど、290円の激安ラーメンもそこそこいけるそうです。こちらは券売機にはないので、店員さんに直接注文すれば食べられます。
 私は油そばに、お好みのラー油とお酢をたっぷりかけて食べました。(以下に写真があります)がその前に、キングとジャックとイセザキ・モールを見ながら横浜散歩を続けます。


キングに向かって歩いていきます

これがキング 神奈川県庁

キングの門の文字 かっこいいですね

こちらはジャック、開港記念館です
イセザキ・モール

異国人多数

意外と空いてる

でも安いものばかりでした





 麺屋成さん到着です。小腹を通り越して、お腹が空き切りました。油そばを注文します。
 (ちなみに大盛りも同じお値段です)
 


麺屋成


麺の下に濃厚ダレが入っています

かき混ぜて食べるそうです

 ・麺屋 成 (食ベログ)
 ・クーポン (時々割引率50%のクーポンが出るので、その時が狙い目です)


 日ノ出町駅は麺屋成さんから5分くらいです。そこから京浜急行に乗って、今度は京急鶴見駅に向かいます。駅前から大黒ふ頭行きのバスが出ているんですね。お腹もいっぱいになったし、大黒ふ頭まで足を伸ばしてみようかと思います。



昭和3年竣工のあさひばし


あさひばしからの眺め この橋を渡るとすぐに日ノ出町




京急鶴見 JR鶴見駅はすっかり変わってしまいましたが
こちらはかつての面影が・・

京急鶴見駅前

後ろがJR鶴見駅 1番のりばがスカイウォーク行きです
こちらが時刻表 拡大してご覧下さい


 鶴見というと、母の実家でしたので、子供の頃よくおばあちゃんに会いに出かけました。懐かしいです。もうおばあちゃんもいなくなってしまいましたから、何年も足を運んでいませんでした。JR鶴見駅はすっかり変わってしまって、当時の懐かしい駅ビルも消えてしまいましたが、京急の方は変わってないですね。特に高架橋の駅のホームなんてそのまんまではないですか。思わず感傷にふけってしまいました。母と姉と3人で鶴見に降り立つのが好きだったなぁ。必ずお泊まりなので、ワクワクしたものです。
 当時は子供心にJR(国鉄)の方が高級感があって、京急はランクが下といった感じで少なからず見下していたようなところがあるのですが、今になると、京急の方が味わい深いですね。ただの懐古趣味でしょうか。のっぺりしたJRの新ビル(シャル鶴見)を見たら、がっかりしてしまいました。禅カフェとか屋上庭園とか、いいらしいんですけど、別に駅になくてもいいですよね? 国鉄時代の旅情とか消え失せて、JRはますます少し方向性がおかしくなっているようです。


 ちなみに、大黒埠頭に行くには、1番のりばからスカイウォーク行きのバスに乗ります。1時間に1本しか出ていないので、時間はよくよく調べたほうがいいと思います。
 横浜ベイブリッジに併設して作られたスカイウォークは、2010年9月26日をもって営業を終了してしまいました。横浜の絶景を一望できる場所だったのですが、残念ですね。
 と言っても、私、営業当時行った試しがありません。いつでも行けると思っていたので、つい先へと延ばしていたのです。(だって寒そうだし、ちょっと遠いし・・ 横浜には因縁があるし・・)
 今思うと、行っておけば良かったと悔しい思いです。
 



大黒ふ頭に到着 後ろベイブリッジ

ベイブリッジの真下を歩いていきます

案内図

こちらは今は営業していない
スカイウォーク 寂しいですね
一度行って見たかった

大黒ふ頭中央公園




大黒大橋


 大黒ふ頭で撮影場所を探します。ここまで来たら、「横浜散歩」とは言ってもやっぱりガツンと写真を撮りたいですよね。レンズを望遠ズームに変えて、撮る気マンマンモードに突入します。

 撮影場所に悩みました。スカイウォークなき今、大黒大橋か、中央公園か、両方をぶらぶらと往復して、中央公園となりの大黒ふ頭西緑地に決め込みました。
 ベンチに座って日が沈むのを待ちます。夕暮れ時を撮影して、今日の締めにします。

 夜景は次回です。大黒ふ頭と、大桟橋の先の川崎の工場とを、船でクルーズして撮ってやろうと意気込んでいます。

 鼻息も荒く・・・

 なぜなら、本当は今日撮りたかったのですが、電池がぷつんと切れたのでした。
 あのシャッターを押しても押せない時の衝撃と言ったらありませんでした。

 (ここかよ! 今から本番なのに!)


 という心の声がしましたよ・・




ベイブリッジも染まってきました

もうすぐ日暮れです

ランドマークタワーの後ろに富士があるのですが
よく見えません


アップにしてみます うっすらと富士の形がわかりますか?

帰りに大黒大橋から携帯カメラで
こちらのほうがはっきり富士山が見えますね~



 というわけでまたオチなしの、横浜散歩編。。(失礼しました)
 次回、工場クルーズ編で、ぜひ!続きをお届けします。










☆横浜関連の過去記事☆

代名詞としての横浜を愛して
裁きと使命  ~横浜三渓園で蓮の海を漂う~
横浜元町ローズガーデンの「こちら側」



日ノ出町までの徒歩コースのみ

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