GW旅日記・金華山へ向かう道④ ~金華山を目指す航路~




『天皇(すめろぎ)の御代(みよ)栄えむと、東(あづま)なる

 陸奥山(みちのくやま)に金(くがね)花咲く』




金華山黄金山神社神輿殿の神輿

 黄金山神社(こがねやまじんじゃ)は、宮城県石巻市の牡鹿半島東南端に相対する太平洋上の孤島、金華山に鎮座する神社である。

 金華山全島を神域とする事もあって神社と金華山(島)とほぼ同義に用いられる場合があり、金華山神社(きんかさんじんじゃ)と通称されたり金華山黄金山神社と称したりもしている。商売繁盛や開運招福といった現世利益を願う参拝者や観光客で賑わっているが、近代以前は弁財天(弁天)を祀る金華山大金寺(だいきんじ)という女人禁制の修験の真言宗寺院であり、広島県の厳島神社等とともに日本の「五弁天」の一にも数えられるとともに霊場として山形県の出羽三山、青森県の恐山に並ぶ「東奥三霊場」に数えられた。

  金華山は古く牡鹿半島周辺沿岸部の人々から崇拝の対象として、殊に漁民からは海上安全や漁の守護神として信仰を受けていたと思われ、後世の例ではあるが鰹漁といった遠洋での漁を行う者は沖を離れて

金華山の姿が三分の一程度水平線に沈んだ辺り(およそ20海里)を
「サンノゴテ(三の御殿)」
と称して順次

「ニノゴテ(二の御殿)」
等となり、

島影が小さく星の形のように見える地点(およそ45海里)を
「ニオボシ(乳穂星カ)」
と、

完全に水平線下に没すると
「ヤマナシ(山無し)」


 と称する等、金華山を山当て(漁場との距離を測る目安)に利用し、山容が見えない「ヤマナシ」にあっても日没時には金華山へ向かって灯明を捧げて拝む習いであったといい、また、遠洋から戻る際に「ニオボシ」を目にした時には得も言えぬ安堵感を覚えたとも言われる。

 その他、出漁に際しては金華山で祈祷を受け、山容を目に出来る島浜では正月等に必ずこれを拝むといい、或いは沖を通行する船は灯明を点して米を海中に撒いて拝み、秋刀魚漁では7尾の秋刀魚を海中に捧げて漁の無事と大漁とを祈ったという。また、航路に就いた水夫も航海安全の神として信仰し、安政5年(1858年)の仙台藩の軍艦開成丸の航海においても、水夫達は金華山を「御山御山(おやまおやま)」と唱え、大金寺が視界に入ると手を洗い口を漱いで、白米を海中に撒いて拝礼したという。

 ~ウィキペディア「黄金山神社」より~


 さて、元気で過ごしているだろうか。今週はゴールデンウィークに石巻市牡鹿半島の先端にある金華山を訪れた話をしようと思う。

 今年の2月に石巻に来て以来、私はずっと金華山に行きたいと願っていた。やっと願いが叶った、その意味においても、金華山を初めて訪れ足を踏み入れることができたことにおいても、本当に嬉しい旅路となったのだ。

 金華山は、現代においても、黄金山神社の付近の土質には純度の高い砂金が含まれているという。また現代においても、自然信仰が根強く息づいている神域の島である。大和朝廷の時代と同じように、現代の私達を救う最後の砦、最後のヒーローとなってくれる場所ではないか、と期待してやまないのだ。

 
 金華山のお話の前に、いつもの石巻グルメの紹介コーナーを。勝手にコーナーにしてしまったが、これから毎回、ブログ記事の冒頭に1軒紹介していきたいと思っている。
 今回は、なんと写真下の豪華ランチがわずかワンコインという立町のカッツさん。


豚の生姜焼き定食 サラダにスープ付き
プラス100円でドリンクもある(コーヒーはおかわり自由)

塩気の効いた生姜焼き、美味しかった!

金銭的な採算は合わないが、店をやることによって得るものがより大きい
とカッツ(katze)ご主人(昼の部を担当)

漫画ロードから一つ路地を入ったところ
見逃さないように注意

500円とは思えない本格的なお味でした
でも息子さんに塩気が多いと注意されるのだそう


 ワンコインとは思えないプロのお味、主婦のような風貌に似合わない。ご主人に尋ねると、初めはスイーツから入って、それからずっと料理の腕を磨いてきたとのこと。震災の後だろうか、昼間空いている店(ショットバー、息子さんが経営)がもったいないからとの理由でまた働き始めたそうだ。大満足だったので、本当にワンコインでいいのか、と何度も訪ねてしまった。「はい、そうですよ」を胸を張ってご主人。採算は度外視なのだそう。う~ん、太っ腹。まるで奉仕の精神だ。
 美味しかった!今週一のオススメだ。是非行ってみていただきたい。

ちなみに、ランチタイムは11:30から16:00時。12時から13時の時間帯を少しずらしたほうがのんびりできるとのこと。


・KATZE ショットバー ランチ
 住所 宮城県石巻市立町2丁目7-28
 TEL  0225-22-5250





 金華山黄金山神社の話に戻ろう!
 牡鹿半島からホイールに乗って念願の金華山に上陸した私。

 
金華山へ向かっているところ


 表参道を通って、さっそく金華山の西斜面中腹に鎮座する黄金山神社へと向かった。





 金華山は山頂まで海抜445m、周囲26kmの島である。上陸して早々の坂道(山道)、港の桟橋にワゴン車が止まっていて、黄金山神社まで送迎してくれるとのこと。誰でも乗っていいそうなので、一瞬乗ろうかと迷ったが、「歩ける方は歩いてください」とまるで事故時の救護車両のようなアナウンスが。
 太平洋の美しい眺めを見ながら歩いていくことにした。途中、参道が分岐している。表参道と裏参道、こちらも一瞬考えてから、まずは表だよな、と表参道を選んだ。鳥居前の石灯籠が倒れている。参道のあちらこちらに、震災と、その直後の台風15号(の土砂崩れ)による被害の爪痕が残っており、少々痛々しい。

 ボランティアの方も頑張ってくれているが、修繕してくれる方の手が圧倒的に足りないのだそうだ。神域の復興が後回しというのも、現代の日本を象徴しているというのか。どうにも情けない思いがする。

 神道国教化政策や戦争絡みの話は置いておいて。たとえば、古来からの日本の伝統、自然信仰や、日本独自の古神道(山岳信仰と仏教が習合したようなもの)、そういう素晴らしい日本独自の特色をないがしろにしている、という思いが拭えないのだ。
 どうも納得がいかない思いがする。真っ先に国をかけて直すべき、国を象徴する場所ではないのか、と思うがどうなんだろう。
 大っぴらには難しいのかもしれないが、せめて暗黙の了解事項的に・・

 ※神道国教化政策とは 仏教を排し、伊勢神宮と宮中祭祀を頂点においた整然たる神社の階層秩序をつくりあげ、神道によって国民の宗教生活を掌握することでイデオロギー的統合をはかろうとするもの。


 金華山の復興の遅れ ・・例えば倒れたままの石碑や、山の斜面の倒木等・・・ を見つけるたびに、戦後から現代に続くこの国の病んだ、暗部のような部分を突きつけられたような思いがしたものだ。荒廃しているのは、島ではなくて、この国そのものだと。
 逆に、金華山の素晴らしいところを見つけると、日本もまだまだ捨てたものじゃないな、と嬉しくなった。
 金華山は戦後日本が切り捨ててきた、本来なくてはならない大切な部分であり、まるで私たちが見捨ててきた大切な一部分のようだった。

 



 ちょっと絵がぶれてしまったが、上は参道の写真。大きな杉が並んでいる。境内には樹齢100年を超える古木が多い。とりわけ大きいのが御神木のケヤキ。こちらは樹齢約800年だそうだ。




 真ん中がえぐられたように空いている。
 (金華山にはこういう木の中心部が空洞になった樹木も多かった)




 下の写真は神輿奉安殿の中の龍。龍神祭りに使われる例のあれである。




石巻に出張中


 参考写真 石巻川開き祭りで金華山龍(蛇)踊り奉納を行った際のもの。
 ※画像はこちらの金華山日誌よりお借りしました。


 神輿奉安殿が修繕中だったので、いつもは締め切られている奉納殿の神輿と龍とを見ることができた。先ほどたらたら文句を垂れた復興の遅れも、こういうラッキーな面もあるから満更でもない。あんまり直ぐに元通りになってしまったら、人間のことだから、大したことなかったと思い込んで、すぐに忘れそうだ。

 そうだ、できるだけ時間をかけて、金華山を直していけばいいのかもしれない。その間に、多くの方に来ていただいて、この国の歪んだ暗部と、逆に大切なものは何だったのかということを思い出してもらえばいい。そんな考え方もあるかもしれない。

 

 

 石鳥居をくぐり、随神門を登って御拝殿へ。ちょうど満開の八重桜が綺麗だ。


拝殿・本殿までの107段の階段
青銅製の巨大な常夜灯




 107段の階段を登って御拝殿に到着した。

若者の参拝者が多い

すぐ横に護摩木が置いてあった。住所、氏名を書いて箱に納めると、祈祷をしてくれるそうだ。




 こちらが祈祷者の待合所。


 
 今日はこの黄金山神社に泊まる予定である。
 私の勤め先に金華山に詳しい方がいて、金華山に行くならここに泊まればいいということを教えてくれた。

 金華山詣りには、古くから参籠という宿泊の風習が続いている。霊山の清らかな水のお風呂(潔斎場)で身を清めて、翌朝、宮司以下全神職が奉仕する一番大護摩祈祷でお祓いを受ける。残念ながら潔斎場の大浴場は震災の後、ユニットバスになっているが、それでもありがたい。身を清めお祓いを受けるという貴重な体験ができそうである。

 ・金華山黄金山神社 参集殿 参籠のすすめ
 ※金華山の宿泊に興味のある方はこちらをチェック!


 待合所隣の祈祷者受付に行って、今日参集殿にて参籠(おこもり)の予定であることを告げる。
 また、これから夕食の前までに金華山を登る予定であることを伝えると、受け付けてくれた神職の方が丁寧に地図に道順を書いてくれた。


ご丁寧にありがとうございました!



 まだ10時過ぎだったが、参集殿の部屋はすでに支度が出来ていて、入ることが出来た。金華山登山のために、不必要な荷物をおかせていただくことにした。下の写真は、部屋からの眺め、牡鹿半島、網地島と八重桜咲く金華山公園が見える。いい眺めだ。



野生のサル


 ちなみに、この窓から見えた芝生のあたりを散歩した際に、野生のサルの群れと遭遇した。何匹かは逃げていってしまったが、木の上で悠々とこちらの様子を伺うものもあり。それから、金華山といえばの鹿にも出会った。



 可愛いのう・・・


 こちらは表参道から境内に入ってすぐあたり。


牡鹿と小鹿が微笑ましい

 ちなみに神社のトイレも、男女の区別の案内は鹿だった。
 



 白松がモナカを頂戴して、さて、行ってきます。




 御拝殿の裏からも登れるが、恵比寿・大黒尊像(金椿木神社)の右手の銭洗場の赤い橋を渡って、頂上登山口へと進む。沢沿いの道だ。


橋を渡りながら振り向くと、金椿神社と銭洗場、
弁財天堂が見える

弁財天堂
金運開運の神として弁財天が祀られている



 登山道に到着だ。

現地レポートをしているつもりらしい 金華山を登り始めた時の動画



 登山道にたくさん落ちてるこれ。アケビの殻みたいな。なんだろう?




 足元には高山植物。(残念ながらこちらも名前がわからず)



 こちらはパワースポットと称されるケヤキ。見事な大コブだ。



 正面から見たところ。



 山は新緑がちょうど始まったばかり。ふさふさの若葉が眩しかった。



 岩がゴロゴロしている登山道。
 金華山は全域が花崗岩からなる。山中には奇岩、奇石が多いのだそうだ。




 足元の花、癒される~




 こちらも奇石か。清水石と書かれている。




 振り返ってみたところ、新緑の狭間から海が見えた。




 こちらは、水神社手前の奇石。上には石が積まれ、地蔵まである。


水が枯れることがないように、と建てられた水神社

 水神社に到着。思ったより近かった。写真を撮りながらのんびり歩いて、登山道から35分くらい。




 水神社に並んでいる2体の地蔵。



 金華山8合目近くの巨木。根元が傾いているところが面白い。




 8号目に到着。ここで登山道が稜線の尾根にぶつかる。海が見渡せた。

北北東方面 平島、江島、足島が見える




 パノラマで。海を見ながら稜線(右の道)を進んでいく。ここから0.28Km、10分も歩けば山頂だ。





 足元にはコガネムシ(ふんころがし)のスカラベが。結構よく見かける。派手な色なふんころがしがあちこちに居るので、踏まないように注意。





 雨予報で天候は今ひとつ。空が暗かった! だが、それを差し引いても、山から島の自然と海とを見下ろす眺望は気持ちが良い。空と海との境がわからない。そんな視界が180度以上のパノラマで広がる。自然との一体感。まるで海と空に包み込まれたような気分だ。





 山頂に到着した。奥の院として鎮座するのは、竜(竜蔵権現)を祀る大海祇神社だ。先着のカップルが神社の名前が書かれた板を持ってきて記念撮影。バチが当たらないかしら、と一瞬怯んだが、私も撮らせていただくことに。写真を撮ったあとは下の場所に戻しておいたので、ご容赦願いたい。
 

元の場所 震災で落ちてしまったのだろうか
いつもの黒猫人形と一緒に


 
 ざっくりした地図がある。
 天柱石が気になる。あとで調べたところ、金華山第一の名石なのだそうだ。

 ・天柱石 

 名石ではないかもしれないが、山頂にも不思議な石があった。写真下に、石がレンガみたいに積み重なっている丸いものが写っているのが、わかるだろうか。

 


 近づくとこんな感じである。




 ちょっと不思議だ。宇宙人と交信でもしそうではないか。



 こちらは天照大神を祀る石碑。



 二等三角点もある。

 


 中央下、ちらりと見えている仁王崎。



 帰り道、石がむき出しになった道を歩いていく。先程、金華山は奇岩、奇石が多く、島自体が花崗岩で出来ている、と書いたが、こういう景色を見ると、納得してしまう。島というよりは岩の塊が海に浮かんでいるかのようだ。
 山頂付近でキラキラ光る花崗岩をいくつかもらってきてしまった。ただならぬご利益がありそうだった。



山頂付近にはブナが多かった

 さて、金華山の自然を満喫して、参集殿に戻ってきた。




 潔斎場で身を清めて、食事を頂く。ちなみに潔斎場は現在ユニットバスだが、今年の夏までに大浴場が完成するとのこと。楽しみだ。




  


夕飯は、まぐろや海老に、名物鯨のお刺身。ご馳走なのだが、私が撮ると精進料理みたいである。


美味しかったです、御馳走様でした



 盃が置いてある。宮司様※と神職の方がお酒を注いでくれ、震災の時の金華山の様子をお話をしてくれた。

 金華山は、あの時、震源地に最も近い場所にあった。揺れは、縦に横に、ものすごい地鳴り、海鳴りがしたのだそうだ。

 下の写真は、地震のあと、海が鮎川方面と女川方面に波が引いて割れ、牡鹿半島まで歩いて渡れるほど海の底が見えたところ。

 

 ※後日談(宮司様を間違えています、すみませんでした)

鹿山公園から牡鹿半島を望む

 ・東日本大震災ドキュメント

熱心に語る宮司様

 お話を伺って、最も心配に思ったことは、金華山行きの船がめっきり減って、参拝者が未だ来たくても来れない状況であること。もっと以前のように気軽に来られるように船が増えればいいが。

 食事のあとは、隣の席に座っていた宿泊者の3名と飲み直した。彼らはinguressというグーグルマップを使った位置ゲームの、ポータブルというスポットを取るために訪れたのだそうだ。


宮城県川敬商店の橘屋とカニをご馳走になった
その節はありがとうございました!

 翌朝、朝の「一番大護摩祈祷」に参列した。
 



 大祓詞。こちらを神職の方と一緒に読み上げる。(現在神棚に置いてある)



 

宮司様の後ろをついて、祈祷殿の護摩祈祷に向かうところ。



 護摩祈祷が終わったあと。inguressチームのY氏に撮ってもらう。





 そのあとは、宮司様より御神符を頂戴する。




 祈祷だけだと思っていたので、嬉しかった。(こちらも現在は神棚に)




 そのあとは朝食が出た。こちらも、祈祷で終わりと思っていたので、驚かされた。

 それにして金華山黄金山神社での御篭りは、至れ尽せり、である。金華山の四季折々の自然を堪能し、潔斎場で身を清め、大護摩祈祷で厄を落として、夕御飯と朝食を頂いて、御神符と御神筆のお土産付き。

 これで9000円というのは信じがたい思いがする。7月の金華山黄金山の龍神祭りもぜひ訪れたいが、おそらくもう予約できないか、万が一出来ても混み合うだろうなぁ。
 大満足だった金華山黄金山神社、今度は是非友人と訪れたいと思う。

 もし興味のある方がいたら、予約・お問い合わせはお早めに。

参籠(宿泊)・御祈祷・昼食等の予約について
電話番号:(0225)45-2264(予約専用)
FAX :(0225)45-2303
またはメールkinkasan<@>cocoa.ocn.ne.jpにてお願い申し上げます。
 ※参集殿 参籠のすすめより

金華山の御神符と御神筆を頂いた!

 食事を食べ終え、inguressチームの3名と分かれた。帰りの船は13時に迎えに来ることになっていた。まだ午前中いっぱい時間がある。会計の際に、神職の若者(昨夜お話させていただいた)に、どこかいい見所があるかと尋ねると、鹿の角切り場の先をずっと行くと、沢があり、そこに鹿の角が落ちていることがある、運がいいと手に入るだろう、ということを教えていただいた。
 鹿の角! それは頂きたいものだ。よし、ではまずは鹿の角切り場へ行ってみよう。
 
 そう思っていたくせに、私はまたふらふらと金華山へと登り始めたのだ。今度は8合目から金華山山頂方面とは反対側の山神社、愛宕神社へと向かっていった。


8合目から山神社・愛宕神社へ


  なぜ鹿の角切り場から山神社・愛宕神社になったのかといえば、鹿の角を探す前に、時間に余裕があるからと金光水を見に行ったせいである。

 金光水というのは霊山金華山の重要なパワースポットだ。黄金山神社を巻いて行くと、金光水が湧き出る山の斜面に行き当たる。この水は枯れることがなく、蔵王霊山と繋がっているのではないかという説もある。この水を飲むと体の中から清められ、ご利益もあるのだそうだ。金光水は神社にも引かれている。(潔斎所の水もそう)ただお水取りには神社の許可が必要なので要注意だが。
 



 こちらが金光水。昨日の宮司様のお話によると、震災の影響で屋根が落ちてしまった。未だ改修できておらず、沢の下の方に屋根が転がっている。痛々しい様子だ。
 
左の水色っぽいのが金光水の屋根部分
金光水に行くまでの山道の自然も楽しいものだった。




 ふとこの金光水から山神社・愛宕神社のある主稜線に出られるということがわかった。案内の標識がある。Webで調べると金光水から山神社・愛宕神社は直ぐで、また山神社の清々しい写真に心が惹かれた。


金光水からのルートは主稜線まで45分だそうだ

 写真下は金華山8合目の標識。

社務所から愛宕神社はわずか480メートルだ

 山神社目指して主稜線へ進んだ。8合目から今度は左に、山神社・愛宕神社方面へと向かう。船の時間までに間に合うか、鹿の角も探しに行きたいので、少々心が焦り始めてきた。
 だが、自らに願をかけることにした。無事、山神社にたどり着き、愛宕神社にたどり着いて、両方をお参りできたら、必ず、鹿の角が手に入る。

 金華山の神社も拝めない者に、神鹿が角を与えてくれるわけがない。ぐらいに、自らを厳しく戒めて、そのくせ、両方廻れたら絶対鹿の角だ、と楽天的に考えて、山道を進んでいった。





 8合目から山神社へ向かう尾根道。時々、獣道のように草に埋もれ、細くなり、道跡が怪しくなる。向かう人が少ないのだなぁ、と思い知らされる。

 
今日も若干の曇り空 でも昨日よりはいい

 だが、眺めは最高だ! スマホで撮っているのが惜しくなるほど。今度は一眼レフを持って、また必ず行こう。



 尾根道の先に山神社が小さく見えた。(要拡大)



 山神社到着。当たりは360度空。ナイスな立地だ!





 牡鹿半島がすぐそばに見える。


現在地

 さて、これで鹿の角までひとつクリアだ!まるでinguressの位置ゲームを一人でやっているよう。一人inguress。ポータブルは愛宕神社。出発!



またしても現地レポートをしているつもり、の映像


 

 さて、どうなることか。鹿の角は?! って、いや、結局愛宕神社は見つけられなかったのだが、その詳細は次回へ。

 次回最終回では、inguressメンバーのK氏から頂戴した金華山の見所満載の貴重なお写真も一緒にお届けしようと思う。金華山灯台とか。ふふふ。

 ではまた!
 よい週末を。



 
 
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